新刊タイトルは「エストニアで習ったレース」
この3年、毎年ニット本を出版してきましたが
今年はシンポジウムの準備に忙しく、
到底作品作りの時間はないと思っていました。
しかし11月上旬発売の依頼を受け、
以前から興味のあったエストニアのレース本を出版する事に決め、
シンポジウムの準備中の4月後半、エストニアまで出かけて習ってきました。

「エストニアで習ったレース」(文化出版局刊) 11月初旬発売


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Setoレース

photo:南雲保夫



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ハプサルレース

photo:南雲保夫




友人のAnu Kotliに仲介を頼み、
縁編み(Setoレース)とハプサルレースの先生を探してもらいました。
縁編みの方は2002年にアヌーの友人のAnu Raudの個人博物館で見かけ、
そのうちじっくり見て編み方を調べたいと思っていました。
基本的なかぎ針編みですが、その色のきれいな事!
この縁編みは幅の狭い布端についていて、
その布は宗教的なことに使うのだと聞いていました。
今回は幸運にもこの縁編みの本を出している
Ulve Kangroさんに習うことができました。

また、習うだけではなく本物も見るために
Anu Kotliが探してくれたミュージアムにも行ってきました。
そのミュージアムは首都のタリンからバスで5時間、
ロシア国境近くの集落ヴァルスカにありました。
ここはSetoと呼ばれる地域で、ここの人々は独立心が強く、
自分たちはSeto人であるとの思いが強いのだとか。
ソ連時代はこの伝統的な縁編みレースは
政治的な理由から作られなかったのですが、
エストニアとしての独立後は本来の使い方である、
イコンに掛ける布の縁編みとして復興し、
今ではエストニア全土に知られつつあります。
これらの縁編みはすべて庶民が自分のセンスと工夫で
イコンを大切にする気持ちから作ったものです。

ハプサルレースはかなり高度なテクニックが必要ですが、
新刊ではこのレースの特徴である
「エストニアンノップ」の編み方を紹介しました。
ナンシー・ブッシュ(Nancy Bush) の本には
大きな三角ショールが沢山紹介されていますので
ハプサルレースに興味のある方は
インターウィーヴ社(INTERWEAVE)の本も参照してください。
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# by gavstrik | 2009-10-04 02:47 | お知らせ
今更ですが、シンポジウムは無事に終わりました
6月30日〜7月6日まで開かれた
“ノルディック・ニッティング・シンポジウム”は、
お陰さまで無事に終わりました。

海外からは講師も含めて52人、
日本人参加者は40人、日本人講師は7人、スタッフ6人、
これに出店者なども含めると110人余となりました。

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東京では海外参加者のみで
日本の手仕事や文化を知ってもらうプログラムと東京見物、
7月3日からは清里の清泉寮で日本人参加者と合流してワークショップの日々。

シンポジウム終了後、海外参加者のうち50人は京都ツアーに。
美濃で手漉き和紙、鳴海では絞りを見学して京都入り。
川島織物文化館見学や茶道の体験など、日本文化にふれる内容の3泊4日のツアーでした。
海外からの講師5人は7月10日に大阪の「ておりや」主催のワークショップに。
シンポジウムに参加できなかった方が多数参加されました。

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「毛糸だま」(日本ヴォーグ社)秋号から
林ことみ企画でシンポジウム関連のページが始まりました。
今回のシンポジウムの講師3人に登場してもらい、
誌上でニットシンポジウムの再現をします。

1回目の秋号は私が去年ノルウェーでのシンポジウムで習ったダブルフックアフガン編み、
2回目の冬号ではフラットクロッシェフックのシャスティン・ヨンソン、
2010年春号はブーフース・ニッティングのスザンナ・ハンソン、
夏号はヴィヴィアン・ホクスブロを予定しています。

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シンポジウムに関しましては下記のサイトもご覧下さい。
●Vivian Hoxbro blog  →Homepage
●クロバー(株) メールマガジンweb vol.94vol.95
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# by gavstrik | 2009-10-04 01:19 | report
2009 北欧ニットシンポジウム in Japan インフォメーション
〈プログラム〉

●ショートコース(3時間)

日本からの講師

服田洋子(Yoko Hatta)
棒針編みからかぎ針編みまで広範囲に渡った作品作りで有名なニットデザイナー。今回は棒針編みとかぎ針編みを組み合わせた魅力的な編み地サンプルを作ります。編み糸に合わせた棒針とかぎ針を用意してください。


b0143135_10344276.jpg この本について



小瀬千枝(Chie Kose)
コースA
1目ゴム編みと2目ゴム編みの美しい作り目と止め方、日本式引き返し編みを紹介します。別糸で作り目をするので、作り目用の糸、編み糸、かぎ針、編み糸に適したあみ針を用意してください。
コースB
接ぎ目が目立たない接ぎ方。どこで接いだのか全くわからない美しい接ぎ方です。ケーブル編みとガーター編みでサンプルを作ります。


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西田碧&今村クマ(CRKdesign)(Midori Nishida & Kuma Imamura)
b0143135_108070.jpgトルコの伝統的な縁飾り“オヤ”をもとにした、
ビーズの縁飾りのサンプルを数種類作ります。“オヤ”には色々なテクニックがありますが、その中からレース糸とビーズで作る方法です。ショールの縁やTシャツの衿元につけると素敵です。材料は販売いたします。10号レース針を用意してください。

●ホームページ(CRKdesign)→http://www.crk-design.com/


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野中真理子(Mariko Nonaka)
エレガントなシェルパターンの編み方 。アメリカンパッチワークのログキャビン型をねじらせる、おかしなニット手法です。ワークショップでは、小さなコスメティックバッグ、あるいは旅のため
の小袋といったものを編みます。材料:いちばん細い毛糸を出来るだけ各色。糸にあった号数の5本針、あるいは短い輪針二本。毛糸マーカー。

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大西由紀子(Yukiko Ohnishi)
日本の加賀に古くから伝わる美しいシンブルを作ります。カラフルなシルク糸を使って刺繍の手法で幾何学模様を作る、実用性もあるシンブルです。
●ホームページ→http://www.h2.dion.ne.jp/~yumeism/



施素芳(Sohon Se)
日本で生まれた不思議なあみ針で作る編み地。片手でも編めるように考えられたユニバーサル編物です。棒針とかぎ針が合体したような針とロープを使って色々な編み地ができます。針は当日購入できます。


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吉川紀代子(Kiyoko Yoshikawa)
まるで料理をするかのように毛糸で食べ物や食材を編んでしまうニット作家のワークショップ。日本の食べ物である寿司や果物等、好きな食べ物のニットオブジェを作ります。糸は当日好きなものを選べます(有料)。持参する場合は細い糸(なるべく色数多く)とそれに合った針を用意してください。


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北欧からの講師

ヴィヴィアン・ホクスブロ(Vivian Hoxbro)
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シャドーニッティングは、日本で生まれた技法です。とても簡単な技法で、出来上がりは優雅で素敵です。講座では小さなバッグの片面のみを制作します(写真参照)。2色の糸(コントラストになる、反対色など)、細めの針を用意してください。糸の例:パピー07−08秋冬 614など。



キリア・コングスバック(Kirja Kongsbak)
リバーシブルリブ編みを応用した楽しい編み地の講座です。並太くらいの糸2色と、それに応じた編針を用意してください。



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アヌー・コトリ(Anu Kotli)
この小さな動物ニットは、エストニアのテキスタイル作家アヌー・ラウドからのアイデアです。彼女はたくさんの編みぐるみを使って、子供たちに人形劇を見せています。講座では小さなきつねを編みます。また他のエストニアのニットの製図や配色、靴下や手袋を使った編みぐるみパペットの話もします。本職が建築家である彼女は、自作の多くの編みぐるみを地元の博物館に展示しています。

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リタ・ロージング-ショウ(Lita Rosing-Schow)
ドローストリング作り目と、東アジアニット
独特な作り目を習います。さらに東アジアニットでは、首回りを裏面より編んで行きます。また、タジキスタンの靴下作図を研究しながら、3色パターンのスワッチを作ります。ミトン、ドローストリングバッグ、あるいは小さなケープなども可能な編物です。
3mmの5本針、3色の糸(針号数に見合った細い糸)、少し太いコットンヤーンを用意してください。


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●ロングコース(6時間)

シャスティン・ヨンソン(Kerstin Jonsson)
ボスニアンクロシェ(フラットクロシェ)
この針は、右手に持って一目ずつ仕上げていきます。丸くスパイラルの様に編む技法なので、ミトン、ニット帽、ソックスなどに向いています。講座では、持ち方、作り目、増目減目の仕方、あるいは二色の糸を持っての仕上げ方などを紹介し、その練習とアドバイスなどを話します。


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スザンナ・ハンソン(Susanna Hansson)

ボーヒュースニッティング
この講座では、ボーヒュースニッティングの歴史、文化的背景、ストーリーなどを織り交ぜたスライドショーもします。30年の成り立ち、創世の時代などもお話しします。実技では、リストレット(写真参照)を編みます。編む事で、配色のこと、裏編みが正面にくることなどが学べます。
材料費:2,500円  ※キット(スェーデン製糸、作図)、参考資料一式含む。


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〈クラス スケジュール〉
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1.小瀬さんのクラスには〈Aコース〉と〈Bコース〉の2コースがありますので、ご注意ください。
2. 各クラスの内容は、クラス記述を参照してください。
3.赤線のクラスはすでに定員に達しています。
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# by gavstrik | 2009-07-15 00:01
Nordic Knitting Symposium in Japan 09 Information
〈Program〉

●Short Course(3hours)

Instructors from Japan

Yoko Hatta
Would you like to explore more various way of knitting techniques? She will introduce more useful techniques combining knitting and crocheting to expand more imagination. Learn to knit and crochet more swatches.


b0143135_10344276.jpg about this book



Chie Kose
Course A- Learn how to cast on and off in a beautiful way in one stitch rib and two stitch rib. In addition, we will study the Japanese short row. Bring appropriate yarns, knitting needles and crochet hook.
Course B- Invisible seams. It is all magic that you will find an elegant and beautiful hem and seams. Practice knit for this course will be aran cable and garter stitches.


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Midori Nishida and Kuma Imamura(CRKdesign)
b0143135_108070.jpgIntroduce Turkish traditional knitting to make edge and hem "OYA". In this class, we will learn techniques using lace yarn with beads for neckline in your collar, or shawl edge. Material fee. Bring thin crochet hook.
●Homepage(CRKdesign)→http://www.crk-design.com/


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Mariko Nonaka
American patchwork log cabin in funny twisted way by knitting. We will learn how to tilt the log. In the class, we will make a small cosmetic bag or jewelry bag for traveling. Bring sport weight yarn in all sorts of colors.

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Yukiko Ohnishi
Japanese traditional thimble making class. Using colorful Japanese silk thread, we will learn how to embroider in geometric way to make thimble. Material fee. Bring sewing set.
●Homepage→http://www.h2.dion.ne.jp/~yumeism/



Sohon Se
Introduce Japanese Super Miracle Needle. This is invented in Japan. Knit by one hand instead of two hands using this special needle. This needle is invented the fusion of crochet hook and knitting needle. We will knit the swatch in the class. Material fee.


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Kiyoko Yoshikawa
Would you like to knit the foods we eat everyday? This class is not a knitting for garments. We will learn how to knit foods like fruit and sushi. Bring very thin yarn with suitable needle. Or you can buy yarn at the class.


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Instructors from Nordic

Vivian Hoxbro
b0143135_19323098.jpgShadowknitting is a Japanese technique. I have worked with it while writing the book:Shadowknitting. It is a very simple method but the look of it is very elegant and intriguing. In the class we will start knitting the front of a small purse as illustrated. You will need yarn in 2 colors (a dark and a light color) and needles (bring needles suitable for the yarn and also thinner pair of needles. Yarn such as: Puppy 2007 Spring-Summer 362 cotton or from Puppy 07-08 Autumn & Winter 614. I will bring instruction and a chart.
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Kirja Kongsbak
Reversible Fisherman's Rib and some variations.


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Anu Kotli
The idea of using animal puppets for take the schildren closer to the national culture belongs to Estonian textile artist Anu Raud. She uses the puppets in her programs at Heimtali Museum near Viljandi in Estonia. The knitted animals help children learn and tell stories, teach children about pattering in general and patterns in particular, and eventually, entire them to knit.
At the cours of knitted animals you can learn to knit a little fox or knit an animal by your own fantasy. Also you will be introduced to several estonian patterns and colors. Some ideas for using lonely socks or mittens to make several animal puppets. The teacher will be Anu Kotli -architect by profession- who has create very many of knitted animals for Heimtali Museum.

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Lita Rosing-Schow
Drawstring cast on and eastern knitting
We will learn to do the “drawstring” cast on, which is a way of casting stitches round a bunch of threads instead of using a knitting pin. In this way one will be able to draw the finished knitting together.
We will then knit in the eastern way, working from the wrong side with the knitting yarn around the neck.
We will look at the patterns used in some old stockings from Tadjikistan, and try to knit these three-color patterns. You can either do a pair of mittens, start on a drawstring bag, or you might do a little cape.
Materials for the workshop:
A set of 5 stocking knitting needles 3 mm and at least three colors of yarn of corresponding quality. Then you need a cotton yarn a bit thicker than the wool.


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●Long Course(6hours)

Kerstin Jonsson
Bosnian crochet or Flat hook crochet
Bosnian crochet or Flat hook crochet is a technique different from
ordinary crochet.
You use a special tool, a flat hook that you have in your right hand
between your thumb and point finger. You use just one stitch at the
time, in the front loop or in the back loop.
The movement are: push the hook into a stitch; throw the yarn around
from your right and pull! Added to that you need to know how to cast
on, add stitches, decrease stitches, use two yarns or more, and finish.
The technique goes round like a spiral spring, so you must learn how a
pattern works upwards. As it goes round it is a technique for mittens,
caps and socks.
This workshop will give you exercise and some good advice so you can
continue of your own.


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Susanna Hansson
BOHUS STICKNING: WORKSHOP DESCRIPTION
Sociology, women's history and a cultural legacy - the Bohus story contains
elements of all. What began as a relief work organization in 1939 developed into a couture hand knitting industry over the course of thirty years.
This workshop includes a slide presentation and discussion of the Bohus
Stickning industry; its origins, development and eventual demise thirty years after it began. For the hands on portion of the workshop, we will be working with fine yarns and small needles so patience is required. While the actual knitting is not terribly difficult, the use of color and purl stitches on the right side of the fabric, can make Bohus patterns challenging for knitters, even experienced ones.
As you work on your wristlets, you will come to see and understand how the patterns are created and you will enjoy seeing the colors come alive.
LEVEL: Suitable for intermediate to expert knitters with an interest in the
history and culture of knitting. Must have patience to work in the round using fine yarn and small needles.
MATERIALS FEE: US $22 for a Bohus wristlet kit that includes Swedish museum quality yarns, a pattern and an extensive handout.
CLASS SIZE: 32


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〈Class Schedule〉
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1.Please note that class of Kose has two courses A and B.
2. Please refer to the class description.
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# by gavstrik | 2009-07-15 00:00
今秋出版予定のニット本情報

「北欧ワンダーニット」(2006年刊)、
「北欧ミラクルニット」(2007年刊)に続き
今年も林ことみが8月末か9月初めにニット本を出します。
タイトルはまだ決まっていませんが、
この何年暖めてきた「靴下」をたっぷり紹介できる本になります。
詳しいプロセスももちろん入れます。

靴下といえば、今年の4月末に青春出版社から出した
「ルームシューズの本」にも2点載せましたのでご覧下さい。

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手編みの靴下など編む人はいない、というのが
糸メーカーや出版業界の考え方だったようですが、
今年はやっと靴下専用の糸も日本で発売されます。
靴下専用糸はすでに2003年にフィンランドで購入し、
去年も買ってきて今回出版予定の本にも載せます。
2mmの針で編んだのですがはき心地はGOOD!
2002年に「暮しの手帖」でプロセスつきで
靴下の編み方を載せたところ反響は思いの外大きく、
手応えのある仕事でした。
私の回りでも靴下編みにはまった人が何人も。
ソーイングデザイナーの月居良子さんも
すっかりはまった一人で「靴下編みが趣味!」と言う程。
今年の冬は靴下を楽しんで欲しいです!
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# by gavstrik | 2008-06-07 16:38



オリジナリティを大事にしているニットファン、手仕事ファンと色々な手仕事情報を共有したいと思っています。
by gavstrik
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